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コートジボワールに逆転負けの日本。監督会見から見える明暗を分けた交代策

text by 編集部 photo by Getty Images

ラムシ監督
コートジボワール代表サブリ・ラムシ監督が日本代表戦を振り返る【写真:Getty Images】

現地時間14日、日本がコートジボワールに逆転負けを喫したレシフェでの一戦は、指揮官による交代策も明暗を分ける要因となった。

ザッケローニ監督が後半9分に遠藤、22分に大久保、41分に柿谷を投入しながら流れを引き戻せることが出来なかった一方で、ラムシ監督は同17分のドログバ投入という策のみで得点をひっくり返したのだ。

試合後に記者会見を行った日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督と、コートジボワール代表のサブリ・ラムーシ監督のコメントを比較してみよう。

【ザッケローニ監督】
「監督としては、選手を交代して上手く行っていないのであれば変えないといけないし、先を予測して弱い部分を強化していかなければならない。そのため、選手を交代してパフォーマンスを良くしようと試みた。それにも関わらず、同じようなプレーが続いた。私の試みは失敗に終わったということだ。」

【ラムシ監督】
「ドログバがピッチに出て全てが変わった。彼ぐらいの選手になると先発でもベンチでも、彼がいるだけで役に立っている。しかし、前回90分のプレーをしたのは数カ月前。けが明けなので気をつける必要があった。また戦略的なことも考えると、彼が先発してベンチに戻ってくるというよりも、その逆を考えた」

もちろん36歳とはいえ、かつては世界最高とまで謳われたディディエ・ドログバのような選手を抱えていればゲームプランも立てやすいだろう。

さらに、その“代役”と見られ、あまりその存在を報じられていなかったウィルフリード・ボニーもフィテッセ時代の12-13シーズンには31得点でエールディビジ得点王に輝き、スウォンジーに移籍した13-14シーズンにはプレミアリーグで17ゴールを奪った有能なストライカーだ。

しかし、“カードの質”に違いがあったとはいえ、選手の能力を生かすも殺すも采配次第という面もある。両監督のコメントが対照的だったことからも、交代策の成否に差が生まれたことが分かる。

【了】

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