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【W杯・試合採点】韓国対ロシア(グループH)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

韓国対ロシア 寸評

 グループH、韓国対ロシアの一戦は、知将「ホン・ミョンボ監督VSファビオ・カペッロ監督」であり、「質の高い技術VS質の高いプレス」という構図になっていた。韓国は、キ・ソンヨンを中心にポゼッションし、ロシアゴールを狙う。そして、ロシアは組織的なプレスで奪いにかかり、カウンターを狙った。

 ポゼッション、ロシア51.3%、韓国48.7%という数字が示しているように、この技術とプレスの戦いはほぼ互角だった。しかし、強いて言うなら、ロシアのほうがやや優勢だったかもしれない。特に前半の韓国は、敵陣のペナルティボックス内に、侵入する機会が少なく、攻めあぐねている感もあったからだ。

 しかし、そんな均衡が、後半23分に崩れる。途中出場のイ・グノが、ボックス外から、やや強引にシュート放つと、そのボールはアキンフェエフの正面に飛ぶ。そこまで処理の難しいシュートではなかったのだが、アキンフェエフはなぜかファンブルしてしまい、そのままゴール。韓国が思わぬ形で先制する。それでも、ロシアは動揺しない。カペッロ監督の下、鍛えられた屈強な兵隊たちは、6分後の後半29分、途中出場のケルジャコフが得点を決め、同点に追いつく。

 両軍、監督が送り出した交代選手が得点を決めるが、その後、スコアは動かず1-1で試合終了。結局勝敗がつかないまま、韓国とロシアは勝ち点1を分け合った。

(文:内藤秀明)

【了】

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