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怒り収まらぬブラジル紙。選手採点は全員が0点、監督は-10点。「地獄に行くのはお前だ、スコラーリ」

text by 下薗昌記 photo by Masaki Shimozono

ランセは一面が真っ白。採点でもゼロ並ぶ

 最大のスポーツ紙ランセも、歴史的大敗を独自の方法で皮肉った。従来は写真やイラストで華やかに彩るはずの一面を何と白紙にしたのだ。

 ランセ紙はさすがにスポーツ紙らしくセレソン担当の記者3人によるクロス採点。このためエストラやジアのような極端な点数にはならなかったものの3人中1人はほぼ全員が0.5点で唯一オスカルが1点。スコラーリ監督には2人がゼロを与える厳しさだった。

 地上波やCS放送など数々のTV番組もスポーツ番組のみならず、通常の番組でもセレソンの醜態を話題にしたが、著名なコメンテーターやジャーナリストが出演するESPNの「リーニャ・デ・パッセ」では23人の選手について今後の代表生き残りを個々に評価。

 6人の出演者が今後も代表で可能性があるとしたのはビクトルとマルセロ、チアゴ・シウバ、ダヴド・ルイス、フェルナンジーニョ、パウリーニョ、ルイス・グスタボ、オスカル、ウィリアン、ベルナール、ネイマールだった。

 試合翌日にスコラーリ監督とテクニカルコーディネーターのパレイラ氏らチーム首脳が雁首を揃えて49分の記者会見に挑んだが、スコラーリ監督は手厳しい糾弾を受け続けた。3位決定戦の結果に関係なく、大会後の退任は決定的。メディアからのバッシングは敗れたセレソンにつきものとはいえ、今回の逆風は当分止みそうにはない。

【了】

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