ザックジャパンはなぜ攻撃偏重のスタイルだったのか?“自分たちのサッカー”から考える日本の進むべき道

2014年ブラジルW杯。日本はグループリーグ1分2敗、勝ち点1の最下位で大会から姿を消した。攻撃的スタイルを貫いたものの得点は3試合で2得点しか奪えなかった。この敗北を受けて、日本サッカーは方向転換をすべきなのだろうか。今大会を通じて見えた日本の課題を考える。

2014年07月19日(Sat)11時30分配信

text by 西部謙司 photo Getty Images
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古い井戸に水はあるか。検証はそこから始めるべき

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2014年W杯、日本代表は何ができて、何ができなかったのか【写真:Getty Images】

 2006年W杯のグループリーグで敗退した後、新しい日本代表監督に就任したイビチャ・オシムが、「新しい井戸を掘る前に、古い井戸もみてみるべきだ」という趣旨の発言をしたのを覚えている。

 まだ水が出ている井戸を放棄する必要はない。つまり、グループリーグで敗退したからといって、すべてを否定するのはナンセンスだということだ。

「強い者が勝つのではなく、勝った者が強いのだ」

 フランツ・ベッケンバウアーの言葉として伝えられているが、サッカーに関しては全く正しくない。強くて優れたチームの敗退は頻繁に起こり、間違って勝ってしまうチームも少なくない。勝てば官軍、負ければ賊軍。勝者はすべてを正当化できるだけで、実際に正しいかどうかは別の話なのだ。同様に、敗者だからすべてがダメだったとはいえない。

 2014年ブラジルW杯、日本代表は何ができて、何ができなかったのか。古い井戸からはまだ水を汲めるのか、掘らなければいけない新しい井戸とは何か。そこから検証すべきだろう。

 今回選抜された23人の中には、年齢的に次回もプレーできる選手が多く含まれている。ブラジル大会のメンバーを一新し、まったく新しい選手でチームを編成すれば、もっと強くなるだろうか。人材に関していえば、古い井戸には十分水が残っている。

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