日本代表・惨敗の内実【その2】指揮官のサイド放棄で失われたバランス。柿谷の不調で狂ったプラン

2014年07月20日(Sun)10時52分配信

text by 中山佑輔 photo Getty Images
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サイドを放棄してしまったザッケローニ

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当初ザッケローニは、ボールを奪う位置をしきりに指示していた【写真:Getty Images】

飯尾 ザッケローニは就任当初、アルゼンチン戦とかアジアカップの頃は、今言ったように、どこでボールを奪うのか、しきりに指示していた。でもだんだん本田の影響力というか発言力が強くなっていって、ザッケローニが選手に合わせるような感じになっていった。

それで、もう君たちがそれで点取れるなら、とまでは言わないかもしれないけど、ある程度見過ごすというか。攻守のトランジション、特に攻から守のところとか、それこそザッケローニの腕の見せ所なんじゃないの、というところが結構疎かにされていった感じはある。

河治 サイドを放棄したっていうところで象徴的だったのが、柿谷の起用。豊田とかも使ったけど、最終的に大久保だったり、身体は大きいけど大迫だったり、起用する選手が変わってきた。

だからあそこの時点で、ザッケローニはサイド攻撃を徹底することは止めたのかなと思う。柿谷が入ってきた時に、ザッケローニが新しいタイプのFWが見つかったということを言っていた。本田なんかも言っていましたけど。

飯尾 確か11月の欧州遠征のメンバー発表のときにザッケローニが柿谷のことを褒めたのは、日本はショートパスを繋いでコンビネーションで崩していく文化があるけど、柿谷は裏一本で抜け出せる、ということ。

裏一本というのは、結局ザッケローニの元々の好みというか。本田とか遠藤はバルサ的なサッカーを日本のサッカーだと思っているけど、ザッケローニはショートカウンターとか、もっと縦に速いサッカーを好んでいた。その意味で、柿谷は、本当にザッケローニの好みのタイプだったんだと思う。

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