2015年の君たちは――。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って:第8回 キローラン木鈴・菜入(東京ヴェルディ)

2014年07月30日(水)7時30分配信

シリーズ:2015年の君たちは――。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って
text by 海江田哲朗 photo Tetsuro Kaieda , Asuka Kudo / Football Channel
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ギラヴァンツ北九州へレンタル移籍を経て成長を実感

 その後、木鈴は菜入に付き合ってランドに出入りするうち、せっかくだから一緒に練習しようとコーチから誘われ、小4の夏頃には正式に加入することになったという。

「ヴェルディに入ってから、プロしか考えたことがない。ジュニアではジュニアユースを目指し、その次はユース、そしてトップに上がらなければいけないものだと思っていました。

 ユースの最後の年、2010年の夏はよく憶えています。本当に巧い選手がそろっていて、後ろからプレーを見ていて『うまっ』と思わず声が出ちゃうくらい(笑)。

 僕のセービングで守り勝った試合なんて、ほとんどないんですよ。先に失点しても必ず取り返してくれるという安心感があって、大学生、社会人、どんな相手でも負ける気がしなかった」

 おれたち、どこまで行っちゃうんだろうなぁ――。

 そう思いを馳せた盛夏から、幾度も季節はめぐった。2011年トップに昇格し、2012年は木鈴とともにギラヴァンツ北九州へレンタル移籍、2013年に復帰した。

 試合出場こそなかったが、成長は実感している。この前まで触れなかったシュートに、グローブの先端がかするようになった。次は指先を当てることができた。そうして、もう少し、もう少しと懸命に腕を伸ばす。

 二度の右ひざ故障を乗り越え、薄紙を重ねるごとく、地道な取り組みを続けてきた。その成果を発揮するときが、ついに訪れようとしている。

「先輩から学ぶことはまだまだ多く、ユースの後輩であるポープ(・ウィリアム)の存在もいい刺激になっています。ふたつ下で、年代別代表にも入っている。負けられない」

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