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香川真司 10年前

香川、トップ下で途中出場も力を発揮出来ず。現地評価では最低点も「中盤と攻撃のつなぎ役にはならなかった」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

香川には低評価並ぶ

 さらにファン・ハール監督は新主将に任命したルーニーについて、「主将を選ぶことは非常に重要だし、ウェインは全ての行動において素晴らしい姿勢を見せてきた。彼のプロ精神、練習への姿勢、私の哲学に対する姿勢には非常に感心している。彼はチームの若手にとって模範となる選手だし、私は彼が全身全霊を持って主将を務めると信じている」と称賛した。

 これに対してルーニーは、「僕にとって、そして僕の家族にとっても、この偉大なクラブで主将になるのは大きな名誉だ。僕は大きな誇りを持って主将を務める。僕を信頼してくれた監督に感謝しているし、新シーズンの開幕戦でチームをけん引することを楽しみにしている」と話した。

 一方、途中出場の約30分間で見せ場を作れなかった香川には、低評価が並んだ。

 ユーロスポーツは香川に低めの5点を付け、マンオブザマッチには8点のDFジョーンズを選出し、試合を次のように評した。

「フレッチャーはユナイテッドの探し求めていたMFか? ユナイテッドとファン・ハールは未だにセントラルMFを探しており、すでにエレーラをビルバオから獲得したが、ビダルとディ・マリア獲得の噂が続いている。

 だが、プレシーズンのフレッチャーのパフォーマンスを見る限り、昨年病気で離脱していた彼こそがユナイテッドのセントラルMFの問題を解決する選手になり得る」

 デイリーメールは香川にチーム最低点タイの5.5を付け、「マタと同じように、ほとんど中盤と攻撃のつなぎ役にはならなかった」と評し、フレッチャーに最高点の7.5を付けた。

 今季のプレシーズンでは、全6試合でベンチスタートとなった香川。過去4試合では得意とするトップ下での途中出場となったが、スペイン代表MFマタの控え選手としての位置づけが色濃く出ている。

 地元メディアは香川について「放出」から「残留」へと報じ方を切り換えているが、現状では昨季同様、控え選手に追いやられることは必至だ。昨季と唯一変わりそうなのは、左サイドではなくトップ下での起用だが、途中出場で大きなインパクトを残せるかがレギュラー争いの最大のカギとなりそうだ。

【了】

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