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シンガポール在住でオーストラリア人の『日本代表サポーター』。13歳のジェームズ君が語る“サムライブルー愛”

text by ダン・オロウィッツ photo by James Gau

「アディダスの巨大なジャージを掲げる許可を貰ったんだ」

シンガポール在住でオーストラリア人の『日本代表サポーター』。13歳のジェームズ君が語る“サムライブルー愛”
1メートル×2メートルの大きさのウルトラス・ニッポンのバナー【写真提供:ジェームズ・ガウ】

――フラッグ、バナー、コレオグラフィーではどんなことを計画しているんですか?

「JFAの関係者が、日本代表のほとんどのホームゲームで見られるアディダスの巨大なジャージを掲げる許可をスタジアムから貰ったんだ。日本のジャージがセクション124に引かれている間、セクション123と125にも小さな日本のフラッグも掲げることになっているよ」

――フラッグに加えて、ウルトラス・ニッポンのバナーも作ったんですか?

「そうだね。1メートル×2メートルの大きさだけど、これも主催者にも許可を貰ったよ。この試合を見るためにインドネシアなど多くの国から日本のファンがやって来る。彼らは全てバナーを掲げることが出来るようにスタジアムと交渉することを僕にお願いしてきたんだ。

 それで、僕はセキュリティに全てのバナーを掲げる許可を得ることが出来たんだよ。試合の当日、スタジアムの外で彼らを集めて皆でバナーを掲げるんだ」

――シンガポールの地方自治体は通常、スポーツイベントでそれほど厳しい規制を敷くものですか?

「これほどの規制は一般的ではないと思うよ。ドラムは許可されるし、フラッグはクラブとスタジアムによってチェックされるだけだ。だけど、これほど注目度の高い試合(日本対ブラジル)だから厳格になることも仕方ないかもね。

 実際、ナショナルスタジアムのこけら落としだったシンガポール選抜対ユベントスの試合では全く厳しくなかった。だから、僕はJFAとスタジアムスタッフの交渉に関与したんだ。JFAは旗ざおの許可を嘆願していたけど、スタジアムは1メートルを超える旗ざおは『武器』として使われる可能性があることを危惧したんだ」

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