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Jリーグ 10年前

昇格即“トレブル”の可能性を残すG大阪。大逆転での歴史的快挙なるか。浦和対鹿島のライバル対決がカギ握る

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

逆転を見据える遠藤「浦和がプレッシャーを感じれば良いかな」

昇格即“トレブル”の可能性を残すG大阪。大逆転での歴史的快挙なるか。浦和対鹿島のライバル対決がカギ握る
遠藤保仁は、柏戦での敗北の後でも驚くほどリラックスした様子を見せた【写真:Getty Images】

 唯一の例外は、W杯後のリスタートで最高の状態にあるG大阪だ。彼らは15試合中12試合に勝利して16位から2位まで急上昇してきた。

 長谷川健太のチームは、ミッドウィークこそ柏レイソルに敗れたものの、5ポイント差をキープしており、未だ浦和を逆転する可能性を残している。なぜなら、彼らは来月に浦和との直接対決を残しているのだ。

「覆すのは難しい数字(ポイント)だと思いますけど、我々は浦和との直接対戦を残しています」と長谷川監督は柏戦後に語った。

「浦和を見るというよりも次の試合で連敗をしないとか、きちんとホームで勝てる準備をする方が先決だと思います」

 宇佐美貴史も同様にライバルたちの様子を気にすることがG大阪にとって何の利益にもならないことを語っている。

「相手チームのことを意識してここまでやってきていないですし、そういうものは意識せず、僕たちは目の前の1試合を1つずつやってきたので、そのスタンスはこれからも変えずにやりたいです」

 遠藤保仁は、柏戦での敗北の後でも驚くほどリラックスした様子を見せた。そして、彼の監督とスターストライカーが現状に慎重な姿勢を見せる中、日本代表歴代最多キャップ保持者は5ポイント差でリードするライバルに対してプレッシャーをかけることに意欲を見せた。

「首位に立っているチームが一番有利と思いますしね」と、彼は語った。「ガンバは追いかけるだけなので。プレッシャーはそんなに無いかな。浦和に対して僕らはプレッシャーかけ続けて彼らが多少プレッシャーを感じれば良いかなと思います」

「鹿島にもまだチャンスがあると思いますね。浦和と戦うまで2つあるので、そこで勝ち点6をしっかり取った上で浦和としっかり戦えるようにしたいと思います」

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