内田の警告、メディアに改善を促す
代表復帰に至った理由についても「このまま若い人たちに託すのもどうなんだろう」などとポロっと漏らした一言が引用されたりして、言葉が独り歩きする現状を受け止めきれなかった部分もあるはずだ。
自分自身の真意がうまく伝わらず、メディア不信に陥る選手は彼1人ではない。
10日の内田のコメントにしても、一部メディアでは「喋らなくても記事が書けるなら、もう喋らない」と語ったことになっているが、前述の通り「僕は喋らなくてもみなさん記事書けるし、喋んなくてもいいかなと」と彼は突き放すような言い方をしただけ。決してメディアを完全拒絶したわけではない。
1人の選手を大勢の取材者が囲めば、全ての発言を聞き取れなかったり、聞き間違えたりするケースは起こり得る。が、ニュアンス1つが異なるだけで、受け手の印象は大きく違ってくる。自分も含め、報道する側は、その怖さや影響力の大きさを改めて強く認識する必要がある。
今回のような出来事が起きると、報道陣を避ける選手も少なくないが、内田は不快感を抑えて、プロとして記者やテレビ取材に対応し、自分の思いをぶつけたうえで改善を促した。
我々はその姿勢を前向きに受け止めるべきではないか。メディアの報道姿勢に一石を投じた内田には、左手と右ひざの負傷の早い回復と試合出場、日本を勝利に導くプレーを求めたい。
【了】
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