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キーワードは『瞬間』。システムや個の力を超越したペップ・バイエルン。選手個々が完璧なプレーで連動

ブンデスリーガ11節を終えて8勝3分と無敗をキープするバイエルン・ミュンヘン。独走優勝を遂げた昨シーズンから、さらに強さを増した。システムや個の力が注目を浴びる中、別次元の存在となっている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「ブンデスのCLのためのテストに利用」

 もはや冬の王者は間違いない。

キーワードは『瞬間』。システムや個の力を超越したペップ・バイエルン。選手個々が完璧なプレーで連動
今季もまたペップ・バイエルンが駆け出した【写真:Getty Images】

 2014年11月8日、ブンデスリーガ第11節、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでフランクフルトを4-0と一蹴する。

 フランクフルト戦のバイエルンのスターティング・メンバーは次のとおり。

【GK】ノイアー、【DF】ラフィーニャ、ボアテング、ダンテ、ベルナト、【MF】ラーム、アロンソ、ゲッツェ、ミュラー、リベリー、【FW】レヴァンドフスキ

 今季もまたペップ・バイエルンが駆け出した。ボルシアMGがドルトムントに敗れて1敗目を記録した一方で、フランクフルトに快勝したバイエルンは依然として無敗のままであり続けている。

 2014年11月10日付のキッカー紙は表紙に「バイエルンはただ強すぎる」、「ミュラーと仲間たち:勝利から勝利へのリラックス」の文字を記した。同紙はバイエルンとフランクフルトとの一戦を伝えるレビュー欄では「あとはもうトレーニングだけ」と見出しを付けた。

 キッカー紙によれば、「グアルディオラのイレブンはブンデスリーガをただチャンピオンズリーグのためのテストに利用する」とのことである。

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