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日本代表 9年前

10月2連戦を欠場、クラブでは再びベンチ…。ゼロからの競争に挑む吉田。“大好きな場所”豊田で勝利を誓う

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「研ぎ澄まされた中でやれる喜びは感じています」

 9月シリーズの時はサウサンプトンで試合出場機会に恵まれていたが、新戦力のベルギー代表DFアルデルヴァイレルトの加入などもあり、今季プレミアリーグでは9月27日のQPR戦から6試合出場なし。試合勘の不足が懸念される。

 本人は今回の代表合宿2日目の全体練習後、自ら進んで居残りランニングを行うなど、実戦から遠ざかっているマイナス面を何とか穴埋めしようと懸命だ。

「コンディションはいいと思いますよ。今の(ロナルド・クーマン)監督は昨年の監督より試合に出てない選手に対してエクストラでトレーニングさせてくれるのでやりやすいですし。(試合勘の部分は?)どうでしょう。金曜日(ホンジュラス戦)を見てみましょう。

 今のサウサンプトンはホントにみんながプロフェッショナルで、練習からイージーなミスはしない、そういう研ぎ澄まされた中でやれる喜びは感じています。

 その分、難しさも感じているし、なかなかチャンスが来ない中で辛抱が続くんですけど、毎日の練習で100%を出し切ること、少しでもアピールすることは意識しています。

 今の監督は典型的なオランダサッカー。ポゼッションをしてピッチの幅を広く使いながらビルドアップしていこうって目的は明らか。自分がオランダでやっていた経験は間違いなく生かされると思います」と吉田自身は試合に出られない中でも前進している手ごたえを日々、感じているという。

 その経験値を示すことが、今の日本代表でのレギュラーポジション死守につながる。4-3-3の経験値ではアギーレ体制4試合全てに出場している森重真人(FC東京)より劣るだけに、今回の2連戦で持ち前の理解力とインテリジェンスを遺憾なく発揮して、インパクトを残したいところだ。

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