6発大勝を呼んだ内田の“端っこ”での貢献。チャンス生むパス、高い位置からの守備で攻守に存在感を発揮

再び日本代表のユニホームに袖を通した内田篤人。復帰戦となったホンジュラス戦でチームは6-0と大勝を収めた。その勝因の1つとなったのが内田が見せた攻守の切り替えだった。

2014年11月16日(日)13時23分配信

text by 河治良幸 photo Getty Images
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右ウイングの本田を生かす後方からのサポート

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勝因の1つとなったのが内田が見せた攻守の切り替えだった【写真:Getty Images】

 6ゴールを奪い、無失点におさえたホンジュラス戦は結果を見れば大勝だが、試合の流れを左右する時間帯、局面がいくつもあり、そこを日本代表がことごとく制したことが勝因の1つとしてあげられる。そうした局面で最も効いていた選手の1人が右サイドバックの内田篤人だ。

 サイドから攻守のバランスを取り、高い位置からボールを奪いにいく守備のサポート、正確なビルドアップ、さらに機を見たオーバーラップなど、直接のアシストやゴールこそ無かったものの、安定感と機転に富むプレーで勝負を日本代表に引き寄せた。試合後に筆者はこんな質問をした。

――試合の2日前、“サイドバックは端っこの人間だから”と話していたが、駆け上がってクロスだけがサイドバックではないところを随所に見せてくれた。改めてサイドバックの貢献をどう考えているか?

「僕のプレースタイルとしては…、縦にガンガン前に行くのも1つだとは思いますけど、やっぱりゲームを組み立てて、パスをつないで、周りのコンビネーションを見ながら配球していくというのも大事な仕事だと思っている。前はボールをほしがる選手が多いですから」

 ビルドアップはセンターバックやボランチが中心というのが一般的なイメージだと思われるが、そこに相手がプレッシャーをかけてきた場合、サイドの選手がいかにボールを受け、相手のプレッシャーを吸収して、中央の選手に前を向かせられるかが勝負の生命線になってきている。

「ボランチやセンターバックだけに頼るんじゃなくて、サイドからもボールを散らしながら、いいパスと言ったらあれだけど一発のパス。”おおっ“ていうパスですね」

 前半38分には内田のパスを起点に本田圭佑がキープし、長谷部誠の縦パスから武藤嘉紀と岡崎真司のコンビで崩しかけたシーンがあった。

 右ウイングの本田をなるべく前に押し出しながら、その後ろで守備を引き受け、かつ攻撃をサポート。後半2分の得点シーンでは、中盤の展開から右の本田に展開されたところで、一気に外側をかけあがり、本田が1対1からゴール前に走り込む乾貴士にラストパスを出す状況を生み出した。

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