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日本代表 9年前

アジア杯敗退から学んだ5つの問題点。変化のない主力、解決されない積年の課題

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

2.アギーレジャパンの11人中9人がザックジャパンと同じ面々

 プレイヤーに関して、若干の驚くべきデータがある。UAEとの不運な試合のスターティングメンバーには、4年前にオーストラリアとの決勝を戦った選手が7人もいたのだ(川島永嗣、吉田麻也、長友佑都、遠藤保仁、本田圭佑、岡崎慎司とキャプテン・長谷部誠)。

 その上、香川真司はカタールでの準決勝で負傷したために決勝は欠場となり、内田篤人は負傷によって今大会のメンバーから外れたため、彼らを抜きに考えることはフェアではない。

 内田と香川がザックジャパンとアギーレジャパンの共通したスターターであると考えれば、我々のチームは4年間を経て9/11人しか変化がなかったと結論付けなければならない。さらに、“新顔”の2人である森重真人と乾貴士も同様にザッケローニ監督の下でプレーした経験がある。

 この事実は、最高の選手を探し出し、選出することが義務であるアギーレ監督にとってはさほど重要なことではないかもしれない。しかし、我々はこの4年間に国際レベルで通用するプレイヤーをごくわずかしか排出できなかった日本サッカーについて考える必要があるだろう。

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