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【イタリア人の視点】CL伝統の一戦はドルトムント有利か。国内リーグ独走のユベントスが抱える不安要素

ユベントスとドルトムントは、24日にチャンピオンズリーグ(CL)のベスト16で顔を合わせる。いずれも、イタリアとドイツが誇るビッグクラブだ。ここでは、彼らが欧州の舞台で歩んできた道のりと、試合への展望を紹介したい。

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

ドルトムントにも2つの明るい材料

【イタリア人の視点】CL伝統の一戦はドルトムント有利か。国内リーグ独走のユベントスが抱える不安要素
かつての輝きを取り戻しつつあるドルトムント【写真:Getty Images】

 ユベントスとドルトムントは1990年代に欧州で熾烈な覇権争いを繰り広げた。しかし、両クラブが火曜日にトリノで1stレグを戦うにあたり、我々はこれが現在の話であり、2ndレグを含めた2試合が全てであることを認識しなければならない。

 今季の成績を考慮すれば、2位ローマと勝ち点「9」差で首位に立つユベントスが優位な立場にある。彼らは4年連続となるスクデットをほぼ手中に収めており、来季のCL出場権も確実だ。ドルトムント戦では比較的落ち着いた心理状態で臨めるだろう。

 ドルトムントは国内リーグで最悪の前半戦を過ごした一方で、最近ではここ数年欧州を席巻してきたユルゲン・クロップのフットボールが再び輝き始めている。

 国内では全体的に不十分な成績を残しているが、ドルトムントには明るい材料が二つある。ひとつは彼らが良いフォームを取り戻してこの試合に臨めること。もうひとつは、ここ数シーズンに渡ってユベントスが歴史的に失敗を重ねてきたCLにおいて、彼らが“スペシャリスト”であることだ。

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