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【イタリア人の視点】CL伝統の一戦はドルトムント有利か。国内リーグ独走のユベントスが抱える不安要素

text by チェーザレ・ポレンギ photo by Getty Images

好調を取り戻したロイスとギュンドアン

 ドルトムントは、ブンデスリーガの直近3試合で対戦相手に恵まれながらも勝利を積み重ねたことにより、勢いを増していることは間違いないだろう。怪我から復帰したマルコ・ロイスは既に違いを見せつけており、チームは全体的に良いフィジカルコンディションを維持している。

 金曜日のシュツットガルトとの試合ではアウェイで3-2と勝利。平静さと技術力の高さを見せたドルトムントは、慎重さを要する難しい試合だったにもかかわらず、スピードと正確性でゲームを支配した。彼らがトリノで得点を挙げ、ポジティブな結果をドイツに持ち帰りたければ、これらのことは必ずやり遂げなければならない。

 シュツットガルト戦のドルトムントは、パス成功率が83%と高く、12回の得点機を作った。ロイスに加え、香川も2アシストという素晴らしい活躍を見せた。だが、クロップにとって最高のニュースは、パス成功率87%と1対1の勝利数17回を記録したイルカイ・ギュンドアンが徐々に安定した姿を取り戻していることだろう。

 個人レベルの向上と好成績に加え、ここ最近の試合で選手たちに笑顔が戻ってきたことは最もポジティブな兆候である。ドルトムントはドイツ国内や欧州全体を支配していた頃のムードを取り戻してきている。

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