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CLベスト16、1stレグ。“圧倒的有利”ではないアーセナル。「1-0のモナコ」は最も苦手な相手か

チャンピオンズリーグのベスト16、1stレグ。アーセナルはホームにモナコを迎える。下馬評ではアーセナルの圧倒的有利と見られているが、守備を固めて1-0を狙うモナコのスタイルはアーセナルが最も苦手とするタイプだ。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

わずか4得点で首位通過。守備の固さが光るモナコ

CLベスト16、1stレグ。“圧倒的有利”ではないアーセナル。「1-0のモナコ」は最も苦手な相手か
アーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】

 25日に開催されるチャンピオンズリーグ(CL)のベスト16、1stレグ。この日は、レバークーゼン対アトレティコ・マドリー、アーセナル対モナコの2カードが行われる。

 アーセナルを率いて19シーズン目に突入したアーセン・ヴェンゲル監督。5シーズンぶりのベスト16突破をかけて戦うのは、かつて自らが率いたモナコである。

 ヴェンゲル監督にとって初の古巣対戦となるが、ウィリアムヒル社のオッズを見てみると、アーセナルに1.53倍、ドローに3.6倍、モナコに7.5倍とやはりホームのアーセナルが圧倒的に有利と見られる配当になった。

 1stレグをアーセナルのホーム、エミレーツ・スタジアムで戦うということは、当然アーセナルがグループステージを2位通過し、モナコが1位通過したということ。

 しかし、アーセナルはドルトムント、アンデルレヒト、ガラタサライとのグループをドルトムントと並ぶ4勝1分け1敗の勝ち点13で終えたが、得失点差で2位となった。

 対するモナコは、レバークーゼン、ゼニト、ベンフィカとのグループで3勝2分け1敗の勝ち点11。つまり、2位通過のアーセナルより少ない勝ち点で首位に立ったということだ。

 また得点数を見てみると、アーセナルの15得点に対してモナコは4得点。たった4得点で首位通過を果たしたことは称賛すべきだが、攻撃力ではアーセナルに圧倒的な部がある。

 一方で守備に目を向けてみると、アーセナルがグループステージ6試合で8失点を喫しているのに対して、モナコはわずか1失点。リーグ・アンでも25試合で26得点ながら4位に付けている要因にPSGと並んでリーグトップとなる19失点という守備がある。リーグ戦、CLと合わせて1-0で勝利した試合が10試合もあるのだ。

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