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日本人審判2人が日豪審判交流事業の一環でAリーグの主審に

text by 編集部 photo by Getty Images

日本人審判2人が日豪審判交流事業の一環でAリーグの主審に
国際審判でもある山本雄大氏【写真:Getty Images】

 オーストラリアサッカー連盟(FFA)は4日、日本人審判2人がAリーグの試合で主審を務めることになったと発表した。

 日本から派遣されるのはプロフェッショナルレフェリーの山本雄大氏と1級審判の榎本一慶氏の2人で、それぞれ2試合ずつAリーグの試合で笛を吹くことになっている。

 山本氏は先月28日の富士ゼロックス・スーパーカップで主審を務め、1月のAFCアジアカップにも第4審判として派遣された国際主審。現在31歳で、日本では若手のホープとして期待されており、今週末8日のブリスベン・ロアー対ウェスタンシドニー・ワンダラーズと12日のアデレード・ユナイテッド対セントラル・コースト・マリナーズの2試合を担当する。

 榎本氏は29日のニューカッスル・ジェッツ対アデレード・ユナイテッドと来月2日のブリスベン・ロアー対セントラル・コースト・マリナーズの2試合を担当することになっている。

 また、日本サッカー協会(JFA)とFFAの審判交流事業により、オーストラリア人審判がJリーグと日本代表の試合を裁くことも発表されている。

 AFCアジアカップ準々決勝イラン対イラクの笛を吹いたベン・ウィリアムズ氏と、トリオを組むマシュー・クリーム氏、ポール・セトランゴロ氏が今月27日と31日に行われる日本代表の2試合で審判を務める。

 さらに4月末から5月初めにかけてジャレッド・ジレット氏とクリス・ビース氏の2人が来日し、Jリーグ2試合の主審を担当することになった。

 普段はAリーグを中心に主審を務めるビース氏はカードの多い審判として知られており、1試合で3枚以上のイエローカードは当たり前。7枚以上の警告を提示することも少なくなく、レッドカードも他の審判に比べて多い傾向にある。

 この交流事業に際し、FFAの審判ディレクターを務めるベン・ウィルソン氏は「我々の審判戦略において、国際経験を積むことはオーストラリアの審判がよりよくなるために非常に重要な側面を持つ」と歓迎の意思を表明している。

 JFAはこれまでイングランドやポーランド、パラグアイなどと審判の交流事業を実施してきた。オーストラリア人主審が裁くJリーグの試合がどのようなものになるか注目だ。

【了】

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