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CLベスト16、2ndレグ。PSGはトレブルへの通過点。盤石のチェルシー、モウリーニョが見据えるは3つの栄冠

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

アウェイで苦しむPSG。オッズ4倍は不当?

 ポルト対バーゼル同様、やはりアウェイゴールのアドバンテージを持つチェルシーが有利な結果となっている。ホームでの1stレグを終えた場合、13勝20敗で負け越し。勝ち抜け率は34%ということになる。

 さらにウィリアムヒル社のオッズでも、チェルシーに2倍、ドローに4.2倍、PSGに4倍と、やはりチェルシーの勝ち抜けを予想する配当である。

 昨シーズンのベスト8でも対戦した両者は、今季と同じく1stレグをPSGのホームで戦った。結果は3-1。

 1試合のみのスコアで見ればPSGの快勝ともいえるものだったが、スタンフォード・ブリッジでの2ndレグでチェルシーが2-0と勝利。合計スコアは3-3ながら、結局はアウェイゴールが両者の差を分けた。

 PSGにとってリベンジマッチとなる今季は、昨季以上にチェルシー有利の結果ともいえる1-1。さらにPSGは、今季のリーグ・アンでホーム戦は10勝4分けで無敗をキープしているものの、アウェイ戦では5勝7分け2敗と大きく成績を落としている。

 そして、ここ5試合のアウェイ戦を見ると、ギャンガン戦(0-1)、バスティア戦(2-4)、サンテティエンヌ戦(1-0)、リヨン戦(1-1)、モナコ戦(0-0)で1勝2分け2敗と苦しんでいる。

 対してチェルシーは、プレミアリーグでのホーム戦13試合で11勝2分けの無敗。この状況でPSGの勝利に賭ける人々にとって、4倍の配当では割に合わないかもしれない。

 もちろん、PSGも1stレグで敗れたわけではないので、1-1でのPK戦か2-2以上のドローで終えることができれば勝利を挙げなくても勝ち抜けることができる。

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