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負傷者続出のバイエルンに希望の光。371日ぶりに実践復帰のチアゴ、ポルト戦のキーマンとなれるか

バイエルンは15日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグでポルトと対戦する。ロッベン、リベリーら主力選手の負傷が相次ぐ中、明るいニュースが届いた。負傷で約1年もの間離脱していたチアゴ・アルカンタラの復帰だ。ポルトとの一戦では、チアゴの活躍が鍵となるだろう。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

長期離脱のチアゴ、371日ぶりの復帰

負傷者続出のバイエルンに希望の光。371日ぶりに実践復帰のチアゴ、ポルト戦のキーマンとなれるか
ドルトムント戦で371日ぶりに復帰したチアゴ・アルカンタラ【写真:Getty Images】

 69分、アリアンツアレナはスタンディング・オベーションに包まれた。4月11日のブンデスリーガ第28節、既にバイエルンはフランクフルトから2点のリードを奪っている。チアゴ・アルカンタラは、自分の背番号が電光式の交代ボードに灯ったのを確認すると、ピッチの外に向かってゆっくりと歩み始めた。両手を高く掲げて、歓声に拍手で応えた。

 15日、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝が行われる。1stレグをバイエルンはアウェイでポルトと戦う。

 現在バイエルンの頭を悩ませているのが、負傷離脱者の多さである。マルティネス、アラバ、ロッベン、リベリーに加えて、ベナティアも8日に行われたドイツカップのレバークーゼン戦で肉離れにより離脱した。またシュバインシュタイガーは、ウイルス感染症のためにポルト戦に同行しない。苦しい台所事情の中で、4日のドルトムント戦を1-0で、8日のレバークーゼン戦は延長120分を戦い抜き、PK戦の末に勝利を収めてきた。

 そんな中、輝きを放っているのが、チアゴである。4日のドルトムント戦でチアゴは、69分に途中投入された。371日ぶりのことだった。2014年3月29日のホッフェンハイム戦で右ひざの靭帯を部分断裂してから、負傷を繰り返してはピッチから遠ざかっていた。

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