マドリーの下部組織出身のスペイン代表FWモラタ

　そんなユベントスにとって心強いデータは、今季セリエAとCLを合わせてホームで19勝3分けの無敗ということ。さらに内容でも57得点12失点と好成績を収めている。

　一般的に2ndレグをホームで戦うチームの方が有利とされるだけに、アウェイでの2ndレグの戦いを少しでも楽にするためにも何としてもこの1stレグは無失点勝利を挙げたい。

　また、戦力にも大きな不安はない。負傷により長期離脱中のポール・ポグバほか、大きな戦力ダウンはなし。もちろん、この最上級の一戦でポグバのプレーを観ることができないのは残念極まりない。それでもモナコとのベスト8で2試合を通して出場停止者を出さなかったことは大きな成果といえる。

　その中で最も注目を集めるのがスペイン代表FWアルバロ・モラタの存在だ。モラタは、対戦相手となるマドリーの下部組織出身。昨シーズンはトップチームで貴重なバックアップとして活躍を見せたが、イタリアへ移った今季は更に飛躍を遂げた。

　セリエAでは主に途中出場での起用となっているものの、CLではここまでの決勝トーナメント4試合全てに先発。ドルトムントとのベスト16では2試合連続得点を挙げるなど、早くもユベントスにとって重要な選手となった。

　マドリード出身のモラタにとって、このベスト4は故郷そして古巣に“恩返し”するチャンス。自らの力を証明するためにも大きなモチベーションを持っているはずだ。