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加入即ベンチ入り濃厚のラサッド「勝ってチームに貢献したい」

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

加入即ベンチ入り濃厚のラサッド「勝ってチームに貢献したい」
ラサッドは鹿島戦でJリーグデビューなるか【写真:舩木渉】

 8日に正式加入が発表されたFC東京のFWラサッドが10日の鹿島アントラーズ戦を前に取材に応じ、現在の心境と意気込みを語った。

 マッシモ・フィッカデンティ監督は「90分プレーすることは難しいかもしれないが、経験豊富なので途中からでも入っていける」と29歳の長身FWの実力を高く評価し、鹿島戦でのメンバー入りを示唆した。

 前線は平山相太や石川直宏が負傷離脱中で、層が薄くなっているだけにチャンスはすぐめぐってきそうだ。

 ラサッドも「チームが非常にいい状況なのでそれを維持したい。鹿島戦に出るか出ないかにかかわらず、1試合でも多く勝ってチームに貢献したい」と日本でのデビューに意気込む。

 その実力に対するチームメイトからの評価も高く、羽生直剛は「思ったより足もとの技術がある。テストで来ていても周りの選手を使ったりできるトータルでバランスの取れた選手」と、新戦力の魅力について語った。

 約1ヶ月練習に参加する中で、すでにチームに溶け込んでおり、仲間たちからは「ラス」の愛称で親しまれている。本人も「東京は非常に大きな街で、楽しく過ごしているよ。日本食もいろいろ食べて、おいしかった。特に寿司だね」と、日本への順応に意欲的だ。

 ひとつ不安要素があるとすれば、フィッカデンティ監督のディフェンス面の要求に応えられるかどうかだ。

 しかし、ラサッドは「特別問題はないと思う。もちろんディフェンスもしっかりしなくてはいけないけど、かといってチームが守備的ということでもない。前線はバリエーション豊富で、いいシステム」と、適応に自信をのぞかせた。

 セルティックに在籍した2012-13シーズンにはチャンピオンズリーグ出場経験もあるストライカーは「少しながら経験を持っているので、それをみんなに伝えたい。チームはいいグループで、結果も出ているので、僕もそのチームに一日も早く慣れて貢献したい」とJリーグでのプレーに燃えている。

 その意欲と勢いに周囲の選手達が呼応し、さらにいい流れを生み出せるだろうか。悲願のタイトルに向けて、リーグ戦では10年勝てていない鹿島相手の勝利は絶対条件だ。

【了】

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