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新旧主将の決断、指揮官との別れと欧州への道。ドルトムントを取り巻く全てが望むハッピーエンドへ

ブンデスリーガも残り1試合。想定外の大不振に苦しんだドルトムントにとって転換期ともなる今季だが、選手そしてサポーターのモチベーションは再び高まっている。新たなチームで望む来季へ向けてハッピーエンドで終わることが望まれる。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

現主将の決断。ユナイテッドのオファーを拒否?

新旧主将の決断、指揮官との別れと欧州への道。ドルトムントを取り巻く全てが望むハッピーエンドへ
マッツ・フンメルスがドルトムントに残ることとなった【写真:Getty Images】

 香川真司が話した「フワっとした感じ」を引きずっていたところもあったのかもしれない。5月9日のブンデスリーガ第32節、ドルトムントはホームでヘルタ・ベルリンに2-0と快勝した。

 しかし香川が言うには、シーズンも終盤に差し掛かり、またDFBポカールでの決勝進出、ヨーロッパリーグの出場権争いなど様々な要因が絡んで、メンタル面での置きどころが難しかった。そして続くアウェイでの第33節ボルフスブルク戦でドルトムントは、前半と後半の開始早々の失点で1-2と試合を落としている。

 しかし23日の今季ホーム最終戦である第34節ブレーメン戦を前にして、ドルトムントのモチベーションは再び集約されつつあるようだ。

 まず現主将のフンメルスがドルトムントに残ることとなった。21日付のキッカー紙は「マンチェスター・ユナイテッドと指揮官ルイス・ファン・ハールは他のセンターバックを探さなくてはならない」と記している。マンチェスター・ユナイテッドのオファーに対してフンメルスは断りを入れたのだという。

 現主将の決断は、例えばロイスが契約を延長したときのような劇的な効果をもたらすことはないだろう。しかし、どこか「フワッとした」チームの手綱を再び引き締めるには十分なはずだ。

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