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日本戦ドローに攻守連発GK…シンガポール指揮官が示唆する「明るい未来」

text by 編集部 photo by Getty Images

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ベルント・シュタンゲ監督【写真:Getty Images】

【日本 0-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 シュート数25本対3本、CK14本対0本。シンガポール代表を率いるベルント・シュタンゲ監督が自身も「日本は信じられないぐらいプレッシャーを与えてきた。彼らは90分間素晴らしい攻撃をした」と認めるように圧倒的に日本が優勢だったこの一戦。

 しかし結果は0-0。このドイツ人指揮官は、この結果について「期待されていなかった結果を生み出すことができてセンセーションになった。しっかりと正しい守りをして自分たちをコントロールした。誇りに思っている」と喜びの表情で語った。

 もちろん、シンガポールが勝ったわけでも日本が勝ったわけでもない。互いに勝ち点1を分け合ったが、シュタンゲ監督が「我々はFIFAランク156位。やれることをするしかなかった」と語るように、日本にとっては“格下”それも日本のホームとあってはシンガポールにとって勝ちに等しい結果といえる。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「このような試合になると、カウンターから1点を取られて敗れることがよくある」としつつ「相手が守備しかしないのは、ある程度は予想できた。CKもなかったしシュートもなかった」とシンガポールが完全に引いて固めたことに暗に苦言を呈していた。

 それでも、シュタンゲ監督は「攻撃サッカーをするほど、まだ強くはない」としながらも「サッカーには守りと攻め。攻めはまだまだこれから学ばなければならない」と“現実的”な視点で語った。

 さらに、この試合の立役者となったGKについては「元ストライカーでリアクションが速くて素晴らしい選手」とし、「彼は24歳と若く、じきに大きなクラブからオファーがくると思う。日本でプレーする日も来るのではないか」と将来を嘱望していることも明かした。

 そして、シンガポールサッカーについても「今はシンガポールに世界に誇れるスタジアムがある。それも含めて明るい未来があると思う」と今後の飛躍を期待する言葉を残した。

【了】

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