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新生ドルトムントはオーケストラのように――。トゥヘルによる“ペップ化”の始まり

アジアツアーを終えてドイツへと戻ったドルトムント。今後はスイスでの合宿で新シーズンに備える。そして、これからのテストマッチがトーマス・トゥヘル監督による新チームのスタートと言えそうだ。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「トゥヘルはペップをコピーする」

新生ドルトムントはオーケストラのように――。トゥヘルによる“ペップ化”の始まり
トーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントの選手達の目に、アジアの国々はどのように映ったのだろう。2015年7月13日付のキッカー紙は、「まるで違う惑星のことのような」という見出しでBVBのアジアツアーを報じた。

 香川真司と、高層ビルの並ぶシンガポールの夜景が掲載されている。日本、シンガポール、マレーシアを周る全日程を終えて、BVBの選手達はドルトムントに戻ってきた。

 続いて19日から26日に掛けては、スイスのバッド・ラガーツで合宿が予定されている。合宿明けの30日には、15/16シーズンで初となる公式戦、ヨーロッパリーグの予選3回戦が控えていることを考えれば、極めて重要な合宿である。そしてこのスイス合宿を通して、トゥヘルによるBVBのペップ化がさらに進められていくのだろうか。

 15日付の『シュポルトビルト』誌は、「トゥヘルはペップをコピーする」という特集を組んだ。マインツの監督を辞し、どのクラブにも属していなかった頃、トーマス・トゥヘルがミュンヘンのバー「Schumann’s」でペップ・グアルディオラと落ち合ったことは周知の事実となっている。

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