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日本代表 9年前

東アジア杯のキーマン、“ゲームメーカー”山口蛍。連覇のカギは「チームの総合力」

北朝鮮戦で幕を開ける東アジアカップ。連覇のかかる今大会、キーマンとなるのは前回大会でMVPにも輝いたMF山口蛍だ。フルメンバーの中では立場は厳しくなりつつあるが、経験の少ないメンバーをけん引し自らもアピールすることができるだろうか。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「いかに気持ちの部分で勝てるかが大事」

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前回大会でMVPに輝いたMF山口蛍【写真:Getty Images】

 2015年東アジアカップ(武漢)が1日に開幕し、タイトルが期待されたなでしこジャパンが北朝鮮に2-4で大敗を喫するという予期せぬスタートを強いられた。

 彼女たちが戦う武漢スポーツセンターのサブグランドで、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表がほぼ同時刻の17時半から前日練習を行っていた。

 男子代表の初戦は2日の北朝鮮戦。キックオフは18時20分とまだ日が高い時間帯で、この日も気温35度超・湿度55%というハードな気象条件だった。

 その酷暑の中を90分間走り切れなければ、2013年韓国大会王者・日本の連覇はない。30日の公式会見で森重真人(FC東京)も「前回大会で優勝したのは決して簡単なことではなかった。前回優勝したことで今回がまた難しい大会になったと実感している」としみじみコメントしていた。その重圧を跳ね除けてこそ、再び頂点に立てるのだ。

 前回MVPの山口蛍(C大阪)も、東アジアカップの難しさを熟知する1人。今回も重要なキーマンと位置づけられるのは確かだ。

「こういう環境だし、グランドもあんまりよくないし、とにかく勝つことが大前提になってくる。もちろん自分らがやりたいようにサッカーできればいいとは思いますけど、それは絶対に無理だと思うから、いかに気持ちの部分で勝てるかが大事になってくる」と彼は内容いかんに関わらず勝負にこだわることの重要性を今一度、強調していた。

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