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日本代表 9年前

東アジア杯、未出場は6人。東口、六反、米倉、丹羽、水本、米本…中国戦先発メンバーを読む

text by 河治良幸 photo by Getty Images

米本、本職ボランチでの先発は?

東アジア杯、未出場は6人。東口、六反、米倉、丹羽、水本、米本…中国戦先発メンバーを読む
本職のボランチで米本拓司が先発出場を果たすかは注目ポイントの1つ【写真:Getty Images】

 水本もCBでスタートから出るのが本人にはベストだが、再びボランチで出場する可能性もゼロではない。途中から非公開練習となった前日にどういう形を確認したかは分からないが、中国にはダ・バオという危険なシャドーストライカーがおり、自陣で守る時間が長くなった場合、FWを追い越して来るタイプの選手を捕まえるにはCB的な感覚が無いと難しい部分がある。

 ただ、基本的には中国に対して高い位置からプレッシャーをかける戦い方が予想され、そうした起用法を取るとしても試合の途中からか。

 本職のボランチで米本拓司が先発出場を果たすかは注目ポイントの1つだ。練習では[4-2-3-1]の右サイドに入ることもあったが、特に攻撃面を考えると本来のポジションではない。

 所属のFC東京でも戦術的な理由でサイド起用されることはあるが、中国の左SBであるレイ・ハンも特別に危険な選手というわけではないので、あえてテストする必要があるかは微妙なところだ。

 ボランチでテストされる場合、米本も「タイプ的には同じかもしれない」と語る様に、ここまでチームで1、2を争う働きを見せている山口蛍と大枠のキャラクターが重なるのは少し気になるところ。ボール捌きは2人ともしっかりしており、攻撃参加も非凡なものはあるが、本質的にゲームメーカーではないので、時にリズムが単調になってしまうリスクはある。

 ただ、守備に関してもともとハリルホジッチ監督はボランチ2人に同等の守備的役割を求める思考が強いため、2人がうまく機能すれば中盤の強い相手との試合に備えた有効なオプションになってくる。

 もちろん攻撃面での機能性などを考えれば、すでにテストが済んでいる山口をあえて外し、柴崎とボランチを組む形なら米本にとっても特徴を出しやすい。

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