長友はなぜインテルに残留したのか? 戦力外扱いも移籍に至らなかった2つの背景

2015年09月02日(Wed)12時48分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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収支面で黒字、売却による資金調達は不要に

 そうこうするうちに、クラブとしての必要は満たされていった。選手の放出はことのほか進み、ポジションによっては人手が足りないくらいになっていた。補強費用の回収の面でも、シャルダン・シャキリ、そしてマテオ・コバチッチ両者の放出により、2人合計で5160万ユーロ(約69億6600万円)もの移籍金収入を得るに至った。

 さらに29日、ユリアン・ドラクスラー獲得に失敗したユベントスがエルナネス移籍のオファーを持ちかけ、1100万ユーロ(約14億8500万円)の収入が確定した。

 夏の移籍市場でインテルは総額で約7950万ユーロ(約107億3250万円)の移籍金を支出したが、同時に約7730万ユーロ(約104億3550万円)の移籍金収入も得て支出の大部分を回収した。さらに将来性のあるコバチッチの放出で約2750万ユーロ(約37億1250万円)ほどのキャピタル・ゲイン(資産価格の上昇による利益)も得たので、移籍金以外の支出を含めても最終的には860万ユーロ(約11億6100万円)の黒字となるのだという。

 そしてトップチームは27名。このうち下部組織出身で21歳以下のフェデリコ・ディマルコ、アッサメ・ニュクリの2名はカウントしなくて良いので、25名のレギュレーションを満たすことになる。長友を放出する理由は、この上でなくなったということだ。

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