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本田圭佑 9年前

本田に訪れた正念場。攻守に走った10番、ウディネ戦の鍵は「フィジカル的なリカバリー」

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「どれだけチームとしてフィジカル的にリカバリーできるか」

 ただ現代サッカーの流儀に則り、ミハイロビッチ監督は前線の選手にも守備の参加を要求する。それに応えつつ、さらに攻撃面での精度も要求されている本田だが、果たしてこのミッドウイークで体力は残っているのかどうか。

「今一番大事なことは、次の試合で連勝すること。時間は全然ないですし、どれだけチームとして、フィジカル的にリカバリーできるかということが大事になってくる」。本田は前節の試合後にそう語っていたが、これは彼自身についての発言なのかもしれない。

 対するウディネーゼは、今シーズンから監督がステファノ・コラントゥオーノに変わった。コラントゥオーノといえば、前任のアタランタで数々の番狂わせを起こした勝負師。攻撃面を考えながらも、相手のサッカーを綿密に分析し長所を消す戦術を整えてくる。いかに2トップを孤立させ、ジャコモ・ボナベントゥーラの動きを封じ、本田を潰すかについて策を練ってくることだろう。

 これらの条件を乗り越えて、攻撃面での結果を残すことができるか。正念場は続く。

【了】

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