フットボールチャンネル

【J1 2nd第15節】浦和、FC東京との壮絶な激闘制す。山形は1年でJ2降格、松本は窮地に

text by 編集部 photo by Getty Images

【J1 2nd第15節】浦和、FC東京との壮絶な激闘制す。山形は1年でJ2降格、山雅は窮地に
アウェイでのFC東京戦に勝利した浦和レッズ【写真:Getty Images】

 明治安田生命J1リーグ2ndステージ第15節が18日に各地で行われ、それぞれのスタジアムで熱い戦いが繰り広げられた。

【FC東京 3-4 浦和レッズ】

 年間優勝を狙う2チームによる注目の一戦は、壮絶な打ち合いとなった。アウェイの浦和は11分に柏木陽介、14分に武藤雄樹が立て続けにゴールを奪う。

 直後の16分には東慶悟が1点を返すも、27分に関根貴大のゴールでリードを広げる。62分に槙野智章のゴールで4-1とし、このまま浦和の快勝かと思われたが、FC東京は驚異の粘りを見せる。

 得点こそなかったもののこの試合で1トップとして先発し、攻撃の起点になっていたズラタンが途中交代となると展開が激変。74分、84分に高橋秀人が連続でゴールを奪い、3-4とする。

 その後も猛攻を仕掛けたFC東京だったが、西川周作がファインセーブを連発。激闘となった試合だったが、最後は浦和が逃げ切った。

【川崎フロンターレ 0-1 横浜F・マリノス】

 今節もうひとつの注目試合は「神奈川ダービー」となった川崎Fと横浜FM。39分に中村俊輔のFKからファビオが合わせて先制点を奪う。

 川崎Fは同点に追い付くべく積極的に前へと出ていくが、J1最少失点の横浜FMの守備を崩すことができない。

 すると試合終了間際に川崎Fにハプニングが起きる。大久保嘉人が2枚目のイエローカードを提示されて退場処分となり、万事休す。J1歴代最多得点の更新、得点ランク首位を争っているが、次節の浦和戦は出場停止となる。

 結局横浜FMが1-0で勝利し、1-3で敗れたホームでの1stステージ開幕戦のリベンジを果たした。

【ヴィッセル神戸 3-1 モンテディオ山形】

 J1残留に向けて勝利が絶対条件となる崖っぷちの山形。一方、神戸は他試合の結果次第では敗れても残留が決定する。

 22分に神戸の渡邉千真に先制点を奪われて後半へ突入する。引き分けでも降格となる山形だが、意地を見せる。アルセウが強烈なFKを放つと、神戸DFに当たってゴールに吸い込まれ、ラッキーな形で同点に追い付いた。

 しかし、山形は守備陣が持ちこたえることができない。同点弾の直後に渡邉にリードを広げられ、試合終了間際にもゴールを許してハットトリック。このまま試合は終了した。

 昨季は劇的な展開でプレーオフを勝ち抜いた山形だったが、J2降格が決定。J1での戦いは1年で終わってしまった。

【松本山雅 1-2 サガン鳥栖】

 年間16位の松本と14位鳥栖による残留争いの直接対決は、ホームの松本が先制する。

 65分に安藤淳が得たPKをオビナが決めて1-0とする。松本との直接対決に勝利すれば残留が決定する鳥栖は、ここから驚異的な追い上げを見せる。

 77分、自陣からロングボールを送り、最後は谷口博之が決めて同点に。引き分けでは残留決定が次節に持ち越しとなる鳥栖だったが、水沼宏太が途中出場の豊田陽平とのパス交換から冷静に決めて逆転に成功する。

 残留に向けて勝ち点1でもほしい松本は直後に攻撃的な交代カードを切るも実らず。鳥栖はJ1残留を確定させ、松本は残り2試合で2連勝が絶対条件となった。

【その他の試合結果】

 苦手とする中銀スタジアムに乗り込んだサンフレッチェ広島はヴァンフォーレ甲府と対戦。15分にドウグラスが美しいボレーシュートを決めて先制し、30分にも清水航平が決めて2-0。

 その後は甲府を完封して鬼門で勝ち点3を掴み取った。広島は年間3位以上が確定し、チャンピオンシップ出場権を得た。甲府は敗れたものの松本が鳥栖に敗戦のため、J1残留が決定した。

 前節クラブ史上初のJ2降格が決定した清水エスパルスだったが、ホームの柏レイソル戦でも暗いトンネルから抜け出せない。柏相手に3失点を喫して大敗。降格が決定してもなお駆け付けたサポーターに対して勝利を届けことができなかった。

 前節J1残留が決定した湘南ベルマーレは、ホームで鹿島アントラーズに完勝。菊地俊介、古林将太が前半でゴールを奪う。試合終了間際に金崎夢生に1点を返されるが、2-1で勝利。カシマスタジアムでの一戦に続いてシーズンダブルとなった。

 いまだ残留が確定しないアルビレックス新潟は名古屋グランパスに力負け。2-2で試合は進むも、85分に川又堅碁に決勝点を奪われると、後半アディショナルタイムにも永井謙佑にこの日2点目となるダメ推し弾を献上し、2-4で敗れた。

 J1は残り2試合。残留争いは松本と新潟の2チームに絞られた。新潟は残り2試合で勝ち点1を得れば残留が決定する。一方、松本は2連勝且つ新潟の2連敗、そして得失点差「8」を逆転するという厳しい条件となった。

 ACLの日程の都合上、ベガルタ仙台対ガンバ大阪は10月25日に開催される。J1 2ndステージ第15節の結果は以下の通り。

FC東京 3-4 浦和
川崎F 0-1 横浜FM
松本 1-2 鳥栖
名古屋 4-2 新潟
湘南 2-1 鹿島
甲府 0-2 広島
清水 0-3 柏
神戸 3-1 山形
仙台 – G大阪(10月25日開催)

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top