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ハリル監督、新戦力の台頭喜ぶ。再び立ちはだかった相手GKには「何度止められたか」

text by 編集部 photo by Getty Images

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ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

【日本 3-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

 日本代表は12日、2018年ロシアW杯アジア2次予選でシンガポール代表とアウェイで対戦。3-0の勝利を収めた。

 試合開始から主導権を握り、幾度となく相手ゴールへと迫った。だが、なかなか得点を奪えないでいた。ハリルジャパンの前に立ちはだかったのは、シンガポールの守護神イズワンだった。6分、武藤嘉紀のクロスにファーサイドで本田圭佑が合わせるも、イズワンが阻止。その後も、鋭い反応でゴールを死守していた。

 日本は金崎夢生の先制弾を皮切りに、終わってみれば3点を奪って勝利した。だがヴァイッド・ハリルホジッチ監督は相手GKへの称賛を忘れなかった。

「彼は再び素晴らしい試合をしたので、試合後に彼にも祝福を贈った。ホームとアウェイで何度、彼に止められたことか」

 ホームでの一戦では23本のシュートを浴びせながら、ついに1点も奪えなかった。決定機はいくつもあったが、いずれもイズワンのスーパーセーブにブロックされた。

「何点か取りたかった」と本音を述べたように、埼玉で味わった悔しさはこの日のスコアで完全に晴れたわけではないようだが、どんな相手であっても勝利を収めたことは次へむけての好材料となるだろう。

 代表復帰の金崎はゴールという結果を示し、柏木陽介もボランチとして効果的なプレーを披露。「この2人は素晴らしい試合をした」と満足げに話した。新戦力が台頭してきたが、ハリルホジッチ監督は「カンボジア戦でも、また新しい選手を使うかもしれない」と示唆した。

「できるだけ多くの人数を使って、チームがどういう動きをするかを確認したい。私の頭のなかでは(来年)3月の準備も考えていて、また1人か2人、トライしたい選手がいる」

 シンガポールに借りを返し、心の中にあったモヤモヤした気持ちも幾分解消されただろう。そして、指揮官はすでに先を見据えている。

「最終予選の時には、グループはもっと小さくなっていると思う。人数がだんだん限られてくるわけだが、できるだけ良いチームを探さないといけない」

【了】

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