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U-23日本、”中東の笛”跳ね除けサウジアラビア撃破。3戦全勝でリオ五輪予選準々決勝へ

text by 編集部 photo by Getty Images

U-23日本、”中東の笛”跳ね除けサウジアラビア撃破。GS全勝でリオ五輪予選準々決勝へ
大島の先制ゴールを喜ぶ日本の選手たち【写真:Getty Images】

【日本 2-1 サウジアラビア AFC U-23選手権グループステージ第3戦】

 リオデジャネイロ五輪出場権をかけたAFC U-23選手権のグループステージ第3戦が19日に行われ、すでに決勝トーナメント進出を決めている日本はサウジアラビアと対戦した。

 3日前のタイ戦のスタメンから奈良竜樹以外の10人を入れ替え、システムを4-4-2から4-1-2-3へと変更させた日本。これでGK牲川歩見以外の全選手がカタールのピッチでプレーすることとなった。

 試合は序盤から徹底的にディフェンスラインの裏を狙って個人能力で打開を図るサウジアラビアに苦しめられる場面が目立つ。一方で南野拓実やオナイウ阿道などら日本の攻撃陣も相手の脆弱な守備をかき回し、何度かチャンスを作った。

 23分には南野が相手ディフェンスラインの裏へ飛び出し、ドリブルでペナルティエリアへ侵入。そして切り返しから左足でシュートを放つがGKのファインセーブに阻まれる。27分には植田直通がコーナーキックにどんぴしゃのタイミングで合わせるも、再びGKが左足1本でセーブし得点とはならなかった。

 そんな中、日本の先制点は誰もが予想しないタイミングで生まれた。31分、中央でボールを運んでいた大島僚太が右足を振り抜き、強烈なシュートをゴール左上隅に突き刺した。

 前半を1点リードで終えた日本は、後半開始から早い段階で追加点奪取に成功する。54分、右サイドからペナルティエリア内で横方向にボールを運んだ南野がフリーの味方を見逃さずラストパス。飛び込んだ初先発の井手口陽介がインサイドキックでゴール右隅に流し込んで今大会初ゴールを挙げた。

 しかし、思わぬアクシデントが日本を襲う。57分、自陣ペナルティエリア内でクリアを試みた植田直通のつま先が相手選手と不意に接触すると、主審はファウルを宣告しサウジアラビアにPKが与えられる。それをしっかりと決められ、1点差に迫られる。

 ゴールを奪って勢いを増すサウジアラビアに対し、次の1点で勝負を決めたい日本は三竿健斗に代えてスピード豊かな浅野拓磨を前線に投入。また負傷明けの松原健も大事をとって亀川諒史と交代させた。

 終盤にかけて久保裕也を起用するなど、最後まで得点への意欲を見せつつサウジアラビアをPKによるゴールのみの2-1と抑え込んだ日本はグループステージを3戦全勝で終えた。22日の準々決勝では強豪イランと対戦する。

【得点者】
31分 1-0 大島僚太(日本)
54分 2-0 井手口陽介(日本)
57分 2-1 マドゥ(サウジアラビア)

【了】

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