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日本代表 8年前

リオ五輪予選準々決勝の相手はイラン! 5つの戦いで振り返る、日本との激闘史

text by 編集部 photo by Getty Images

1998フランスW杯アジア第三代表決定戦[1997年11月16日]

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延長後半終了間際にゴールデンゴールを決めた岡野雅行【写真:Getty Images】

【試合結果】
日本3[延長]2イラン

【得点者】
中山雅史(39分)
アジジ(46分)
アリ・ダエイ(59分)
城彰二(76分)
岡野雅行(118分)

 1998フランスW杯アジア最終予選B組を3勝4分1敗の2位で終えた日本は、同A組を2位で終えたイランと中立地ジョホールバル(マレーシア)でアジア第三代表の座を争うこととなった。

 中立地開催ではあったものの、日本サポーターが大挙として押しかけ、さながら日本ホームのような雰囲気で試合は行われた。

 試合は39分、中田英寿のパスを受けてGKと一対一になった中山雅史が左足のシュートでGKの脇を抜き日本が先制。その後イランに逆転を許すも、76分に中田英寿のクロスを城彰二がヘディングで合わせ、日本が同点に追いつく。

 延長戦に入ると、岡田武史監督は最終予選で出場機会のなかった岡野雅行を投入。幾度も決定機を逸した岡野だったが、延長後半終了間際に中田のシュートを相手GKがはじくと、そのこぼれ球をスライディングシュートで押し込みゴールデンゴールを奪う。

 日本はW杯初出場を決め、この試合は“ジョホールバルの歓喜”という名のもとに語り継がれることになった。

 なお、この試合の前日にはイラン代表2トップの一角を担っていたコダダド・アジジが車いすに乗って日本の報道陣の前に登場。欠場を匂わせながら実際には先発出場するという珍事もあった。

 ちなみにこの試合で敗れたイランだが、その後オーストラリア(当時はオセアニア連盟に所属)との大陸間プレーオフで勝利し、1998年W杯の出場権を獲得している。

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