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日本、リオ五輪の敵は相手チームのみならず! 過酷な移動距離と気候も大敵に

text by 編集部

ブラジル
リオ五輪の会場(画像:リオ五輪特設サイトより)

 現地時間14日、リオ五輪の組み合わせ抽選が行われ、日本はスウェーデン、コロンビア、ナイジェリアと同じグループBに入った。

 U-23アジア選手権で優勝した日本に加えて、U-21欧州選手権優勝のスウェーデン、U-23アフリカ選手権優勝のナイジェリアと、各大陸王者が3チーム集う厳しい組み分けとなった。また、コロンビアはU-20南米選手権を2位で終え、アメリカとのプレーオフを勝ち上がってリオ五輪出場権を手にしている。

 しかし、本大会で大敵となるのは相手チームだけではない。広大な面積を誇るブラジル国内の移動と、特異な気候は選手たちに過酷な状況を強いらせることになりそうだ。

 日本が初戦のナイジェリア戦と2戦目のコロンビア戦が行われる会場は、都市の一部にアマゾン川が流れるブラジル北部の都市、マナウス。大会で使用される全6会場のうち5会場は東部に集中しているが、マナウスのみ会場中心部からかけ離れた位置にある。

 マナウスの気候はアマゾン特有の高温多湿の多雨熱帯樹林気候で、本大会が行われる8月の平均最高気温はおよそ32℃とみられる。8月は1年で降雨量が比較的少ない乾季のため雨が降る可能性は低いが、平均湿度は79%となっているためじめじめとした気候の中でプレーすることになりそうだ。

 2014年ワールドカップの会場にもマナウスは選ばれており、イングランド対イタリアなどの試合が行われている。しかし、あまりに特異な気候であることから試合前には両チームから不満の声も挙がっていた。

 また、マナウスから3戦目のスウェーデン戦が行われるサルバドールまでは、直線距離にしておよそ2610kmも離れている。これは、札幌-那覇間(およそ2248km)よりも長い。

 8月のサルバドールは、湿度が80%前後なのはマナウスと変わらないが、平均最高気温はおよそ26℃とマナウスよりも低い。さらに、8月は1年を通じて雨の降る日の多い時期でもあることから、2つの試合会場では気候も大きく異なる。

 ただ、日本がグループステージを1位で通過すれば、準々決勝の会場はサルバドールとなるため地の利を活かすこともできる。

▼日本 試合日程
8月4日 vs ナイジェリア:マナウス(アマゾニア・アレーナ)
8月7日 vs コロンビア:マナウス(アマゾニア・アレーナ)
8月10日 vs スウェーデン:サルバドール(フォンチ・ノヴァ・アレーナ)

【了】

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