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香川、最後の決戦へ。バイエルンとのポカール決勝、王者撃破に必要な“2つの力”

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川が語るバイエルンへの狙いどころは?

香川真司
ボルシア・ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

「気の抜けない90分になる」

 2016年5月21日のDFBポカール決勝を、ボルシア・ドルトムントはバイエルン・ミュンヘンと戦う。首都ベルリンはオリンピア・シュタディオンでの一発勝負だ。

 今季のチャンピオンズリーグ(CL)は準決勝で敗退したが、ドイツ国内でバイエルンが頭一つ抜けた存在であることに変わりはない。2位のドルトムントに10ポイントの勝ち点差を付けて、ブンデスリーガ史上初の4連覇を成し遂げた。

 34試合で80得点17失点と圧巻のパフォーマンスを見せたドイツ王者について、18日の会見でユリアン・バイグルは「バイエルンと戦ったブンデスリーガの試合は、他の試合よりも多くのことを要求されたね。インテンシティが高かった」と述べている。

 CLのラウンド16では、そのポゼッション・スタイルを貫いてユベントスを食いちぎるなど、トーナメントにおける経験という意味でも、上手と言わざるを得ないだろう。

 今季のリーグ戦でドルトムントは1分1敗と、バイエルンに対して勝利することは出来ていない。10月4日の第8節は1-5で大敗した。戦術的に特化した3月5日の第25節は0-0に持ち込んでいる。

 14日のケルン戦の後で、香川真司は「彼らのほうがポゼッション率が高くなると思うし、逆にカウンターは狙いどころだと思う」と述べている。実際、CLの準決勝でバイエルンは、3季連続でスペイン勢のカウンターに沈んだ。

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