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EURO2016 8年前

ドイツ、次戦イタリアには主要大会で未勝利。超苦手アズーリ攻略の鍵握る“ペップ流とゲッツェ”

text by 本田千尋 photo by Getty Images

3バック採用か。レーブの警戒「イタリアはクリアなシステム」

 3バックと4バックのどちらにするか、状況に応じて柔軟に選択するとレーブは公言していた。クロースは「(3バックか4バックかは)監督たちが決めること」としながらも、次のように述べている。

「イタリア代表とのテストマッチで3バックはとてもよく機能したし、それは全く偶然ではなかったね」

 そしてスロバキア戦では先発から外したが、レーブはゲッツェを構想外にしたとは言っていない。それからイタリア戦までは中5日空いた。その間に各選手のコンディションがどのように調整されたかが、まずは重要となってきそうだ。

 もっとも3月のテストマッチと比べて、イタリア代表のメンバーは大幅に変わった。3バックは、ユベントスのキエッリーニ、ボヌッチ、バルザーリ、前線にはプレスの先鋒となりつつ、しなやかにカウンターを繰り出すペレとエデルに代わっている。

 レーブは「今大会のイタリアのスタイルはとても印象的だ」と言う。

「強固なディフェンスを行うためによく訓練された選手と、素早いカウンターを可能にする偉大な攻撃の選手を揃えている。ピルロの穴をとても上手く埋めて、クリアなシステムを敷いたね」

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