日本、勝点3逃すも内容は改善。前回大会よりも高い完成度。4-4-2の理想的なバランス【西部の目/リオ五輪サッカー】

2016年08月09日(火)11時18分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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3試合で大会を終えるには惜しいチーム

大島とともに途中出場し、浅野のゴールをアシストした南野拓実
大島とともに途中出場し、浅野のゴールをアシストした南野拓実【写真:Getty Images】

 自力突破の可能性がないため、スウェーデンに勝ってもグループリーグ敗退となるかもしれない。2試合とも内容は良く、コロンビア戦はこのチームのベストと言っていいぐらいのプレーぶりだっただけに3試合で大会を終えるのは惜しい。

 チームとしてのパフォーマンスは4位になった前回大会より、はるかに良いと思う。ロンドン五輪は堅守速攻で勝ち上がったが、1トップに横幅60メートルのチェイシングを担当させるなど、常軌を逸した運動量で組織的な不備を埋めていた。今回のチームのほうがずっと完成度は高い。相手に引かれたときの攻め手が多彩なのも前回にはない強みだ。

 ぎりぎり育成年代である五輪代表は、全体的にさほど組織が固まっていない。個の弱さを組織でカバーできる最後の大会とも言える。今回ぐらいのクオリティがあれば、上位進出のチャンスはある。

 ただ、個々の能力ではナイジェリア、コロンビアを上回っていたわけではない。この点は五輪で忘れていけないところで、仮に今大会でメダルを獲ってもフル代表に直結しないのは前回大会をみてもわかる。

 逆に、国内では体感できない個人技と相対するところに育成的な価値があるので、他力本願とはいえあと1試合で終わってしまうのはもったいない。試合のレベルが上がるごとに自分たちもレベルアップしてきたチームなので、グループリーグを突破できればさらに調子を上げるのではないか。

(文:西部謙司)

【了】

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