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Jリーグ 7年前

鹿島・昌子源も困惑した2S制。「やってる方はもういい」。勝ち点差15のCS優勝に感じた戸惑い

text by 今関飛駒 photo by Getty Images , Dan Orlowitz

Jリーグは未来に向けた検証を

鹿島
2016年は鹿島がCSを制したが、来季は1ステージ制へと回帰する【写真:Getty Images】

 昌子は「見ている方は楽しかったり、CSという制度は確かにお客さんが入って面白いですけど、やってる方はもういいかな」と笑いながら話していた。だが、これはある意味で核心をつく言葉ではないだろうか。

 Jリーグは来季から3年ぶりに1ステージ制へと回帰し、批判が多々あった2ステージ制は廃止される。今さら「なぜ2ステージ制に移行したのか」という批判は意味を成さないが、「もう2ステージ制は終わったことだから」と放置してもならない。未来に向けた反省や振り返り、検証することが必要だ。

 村井チェアマンは、「この2年間がどういう内容だったのか、きっちり総括して年間には開示したい」と述べていたが、果たしてどのような検証がなされるのか。

 復活する1ステージ制がいつまで続くのか、今回の2ステージ制のようにまた数年で逆戻りしてしまうのか、その行く末は誰にもわからない。

 しかし、栄誉あるはずの優勝を遂げたチームの選手にこのような戸惑いの言葉を口に出させてしまった事実を、Jリーグは忘れてはならない。

(取材・文:今関飛駒)

【了】

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