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Jリーグ 7年前

仙台、負傷者続出で波に乗れず。エース退団で来季への補強は急務【2016年Jリーグ通信簿】

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images , Editorial Staff

負傷者続出で波に乗れず。若手は徐々に存在感を発揮

ハモンロペス
シーズン10得点を記録したハモン・ロペス【写真:Getty Images】

 上位進出が目標のシーズンではあったが、1stステージは第4節からの4連敗や7試合勝ちなしでつまづき、一時は15位まで低迷した。それでもステージ終盤に4連勝で巻き返し、10位で前半戦を終えた。

 波に乗り切れなかったひとつの原因として、主力に負傷者が続出したことが挙げられる。開幕してまもなく梁勇基や金園英学、六反勇治が長期離脱。夏場には1stステージで前線をけん引した野沢拓也や、守備を支えた平岡康裕も負傷で戦線を離れた。

 しかし、2ndステージになるとハモン・ロペスが調子を上げてチームを引っ張る。散発的ではあったものの初のシーズン10得点を達成し、重要な場面でゴールを決める勝負強さだけでなく味方を生かすプレーにも磨きをかけていった。

 また藤村慶太や西村拓真ら若手も徐々に存在感を増すようになり、シーズン当初の狙いだった長期的な強化も実りつつある。結果的には例年通り残留争いをすることとなったが、そんな中でも来季以降につながるポジティブな要素が多い1年だったといえるだろう。

 渡邉監督はチームの持ち味である堅守速攻を最後まで貫き、しっかりと守ってカウンターでゴールを陥れる戦い方を1年間通して実践し続けた。2ndステージも3連敗など苦しい時期がありながら、降格圏から10ポイント以上離れた12位で今季を終え、最低限の目標をクリアしている。

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