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川崎F、大久保弾などでFC東京撃破し天皇杯4強へ。大宮は延長で湘南下す

text by 編集部 photo by Getty Images

川崎フロンターレ
川崎フロンターレなどが準決勝進出【写真:Getty Images】

 24日に第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会の準々決勝が行われた。16時キックオフのゲームでは、川崎フロンターレがFC東京を、大宮アルディージャが湘南ベルマーレをそれぞれ下して準決勝進出を決めている。

 FC東京と川崎Fが対戦した“多摩川クラシコ“は、前半に川崎Fが優位に試合を進める。20分には右サイドへ抜け出した田坂祐介からのクロスに、エース・大久保嘉人がヘディングで合わせて先制点を奪った。

 さらにその8分後には追加点。エドゥアルド・ネットからのパスを受けたエウシーニョがペナルティーエリア手前から放った低いシュートがゴール左隅に突き刺さり、川崎Fがリードを2点に広げる。前半はそのまま2-0で折り返した。

 後半には水沼宏太のループシュートがクロスバーを叩くなどFC東京も反撃を試みたがゴールならず。87分には大久保のシュートも左ポストを叩く。ようやく後半アディショナルタイムに入ったところで、交代出場の平山相太が左からのクロスに頭で合わせてFC東京が1点を返したが、追いつくには至らずそのままタイムアップを迎えた。

 大宮対湘南の対戦では、前半32分に大宮が先制。奥井諒からのパスを受けた泉澤仁のシュートが決まって1-0とする。その後は追加点のチャンスを活かせなかったが、51分には湘南のDF奈良輪雄太が2枚目のイエローカードを受けて退場となり、大宮がさらに優位な状況に。

 だが70分には10人の湘南が同点に追いつく。エリア付近での細かいパスワークから菊地俊介が抜け出し、GKのニアを抜くシュートを決めて1-1に。そのまま後半終了までスコアが動くことはなく、試合は延長戦にもつれ込んだ。

 数的不利の続く湘南だが、延長前半の立ち上がりには逆転に成功。アンドレ・バイアからのフリーキックに藤田祥史が頭で合わせたボールがネットに転がり込んだ。だが大宮も延長後半に入った111分、奥井のクロスを清水慎太郎が頭で折り返し、菊地光将が押し込んで2-2の同点に。

 さらに118分、延長後半から入ったネイツ・ペチュニクが頭で流したボールから、菊地光将が自身2点目を決めて大宮が再逆転。その2分後にもペチュニクのクロスに合わせた大屋翼がダメ押しの4点目を加え、大宮がシーソーゲームに終止符を打った。

 13時キックオフの試合では、サンフレッチェ広島を下した鹿島アントラーズと、ガンバ大阪を下した横浜F・マリノスが準決勝進出を決めている。29日の準決勝では鹿島と横浜FM、大宮と川崎Fが対戦する。

 24日に行われた天皇杯準々決勝4試合の結果は以下のとおり。

鹿島 1-0 広島
横浜FM 2-1 G大阪
大宮 4-2 湘南
FC東京 1-2 川崎F

【了】

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