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日本代表 7年前

海外組はまず外国語を!清武・小林ら苦悩。“言葉の壁”打開した太田、刺さる川島の金言

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「(言葉を理由に)いきなり外された」。太田の驚きと打開策

太田宏介
フィテッセの太田宏介【写真:Getty Images】

 彼ら2人のようにチーム全体を掌握するMF、あるいは最後尾から指示を出すDF陣、GKの選手は、より外国語のコミュニケーション力が問われる傾向にある。

 かつて日本人GKとして初めて欧州挑戦に踏み切った川口能活(相模原)も「自分が考えていた指示の英語が通じなくて、守りがうまくいかないのを全て自分にのせいにされた」と苦渋の表情を浮かべたことがあった。それくらい言葉が話せないことは、大きなマイナス要素になり得るのだ。

 オランダでプレーして1年が経過した左サイドバック・太田宏介(フィテッセ)も「代表へ行くと、『お前は言葉が喋れないから使わないと言われた』という話が結構出る」と語っていた。現在のヘンク・フレーザー監督からも面と向かってそう告げられたことを明かす。

「2シーズン目を迎えた今季はプレシーズンも試合に出ていて、いい感じで新シーズンを迎えられるという手ごたえがあった。8月6日の開幕戦(ヴィレムⅡ戦)もスタメン出場して、これからと思っていた矢先に、いきなり外されたんです。監督に理由を聞くと『言葉の問題だ』と。

 そこで僕はチームメートと身振り手振りを交えてコミュニケーションを取って、監督の目に見えるようにアピールするようにした。そう仕向けて2ヶ月くらいが経った11月19日のヘーレンフェーン戦でようやく出番が巡ってきて、コンスタントに出られるようになった」と彼は彼なりにアクションを起こし、苦境打開を図ったのだ。

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