カイケら外国人選手を獲得。主力も残留したが…

　長年慣れ親しんだみなとみらいからクラブの拠点を新横浜に移して迎えた2016年。エリク・モンバエルツ監督就任2年目でもあり、目標はタイトル獲得だった。

　前年度チーム内得点王のアデミウソンがガンバ大阪へ移籍し、完全復活が期待されたラフィーニャが再びシーズン絶望の重傷を負うなど開幕当初は前線に不安を抱えていたものの、フラメンゴで実績を積んだブラジル人FWカイケを補強してその穴を埋めた。

　外国人の補強は提携するシティ・グループの影響か、いままでの横浜FMでは手を出さなかったようなエリアから新たな選手を獲得できた。それがルーマニアリーグから加入した世代別オランダ代表歴を持つマルティノスである。長身痩躯の左利きドリブラーは未知なる存在として注目を浴びた。

　その他、昨季の主力メンバーは軒並み残留し、大黒柱の中村俊輔や崩しの切り札である齋藤学、最終ラインの砦・中澤佑二も健在。しっかりと守ってから素早い攻めでゴールを陥れるスタイルを定着させ、今季への期待は高かった。