セビージャを去った清武弘嗣【写真:Getty Images】
セビージャの敏腕SD(スポーツディレクター)モンチ氏は、セレッソ大阪への復帰が決定した日本代表MF清武弘嗣の放出を決めた理由について会見で語った。1日付のスペイン地元紙『エスタディオ・デポルティボ』などが伝えている。
昨年夏にハノーファーからセビージャへ移籍した清武は、先発出場したリーガエスパニョーラ開幕戦で1ゴール1アシストを記録するなど順調なスタートを切ったが、その後出場機会が激減。1日には古巣のC大阪への完全移籍が発表された。
出場機会を得られていなかった状況の中、セビージャがアルゼンチン人MFワルテル・モントーヤを獲得し、外国人枠を空ける必要が生まれたことも清武の移籍へと繋がった。モンチSDは1日の会見で次のようにコメントしている。
「清武の退団は単にスポーツ面の話だけではないことを説明したいと思う。個人面の話でもあり、適応や家族のためでもある。最終的に我々はクラブの利害を守り、選手の要請を受け入れることができた。すでにここにいない多くの選手たちからもクラブが愛されているとすれば、それは我々が選手たちのことを人間として常に気にかけてきたからだ」
清武はセビージャで公式戦合計9試合に出場して1得点。ドイツへ渡った2012年夏以来、4年半ぶりに帰国して再びJリーグでプレーすることになった。
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