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Jリーグ 7年前

FC東京、悲願のリーグ初Vへ大型補強。大久保・太田ら代表クラス揃えタイトル狙える陣容に【2017補強診断】

シリーズ:2017補強診断 text by 編集部 photo by Editorial Staff , Getty Images

各ポジションにレギュラークラスを揃えるも…中盤とCBは選手層に不安

太田
2年ぶりにFC東京へ復帰した太田宏介【写真:Getty Images】

 Jリーグ制覇が最大の目標となる。昨シーズン終盤に篠田監督が積み上げたものに、実績のある選手が加入し、さらなる上積みが見込めるはずだ。

 予想スタメンは昨シーズン終盤のベースとなった4-4-2(4-2-3-1)としたが、3トップも可能だし、中盤もフラットやダイヤモンドなど様々な形で戦うことができるメンバーが揃っている。対戦相手やコンディションなどによってそれぞれ違ったシステムや選手の配置、選手起用を行うことができるだけに、篠田監督の手腕が問われることになる。

 前線の4枚、そして両SBにはそれぞれ各ポジションにレギュラークラスの選手が2人揃っているが、中盤センターとCBは少し層が薄く不安材料となりそうだ。

 中盤センターでは米本、橋本が開幕に間に合わず、高橋も移籍したため守備に特徴のある選手が足らない状況だ。このポジションでの起用が予想される高萩、梶山陽平、田邊草民はいずれもパスワークや前線への飛び出しなど攻撃面で特徴のある選手になる。シーズン序盤は攻撃力のあるチームとの対戦になるだけに、バイタルエリアの守備は不安が残る。

 森重、丸山祐市が君臨するCBも控えは吉本一謙のみ。昨シーズンは高橋で凌いだ試合もあった。森重と丸山が代表に選出されれば、ルヴァンカップの予選リーグや天皇杯で苦しい戦いを強いられることになる。徳永悠平のスクランブル、U-18から昇格したばかりの岡崎慎を起用するという手が考えられそうだ。

 2月、3月に行われるリーグ戦4試合は鹿島アントラーズ、大宮アルディージャ、ガンバ大阪、川崎フロンターレと全て昨シーズンのトップ5以内のチームとなった。昨シーズン終盤、篠田監督の下で築いた基盤の上に新加入選手たちが結果を残し、シーズン序盤を上手く乗り切れば、勢いに乗って上位進出は可能なはずだ。優勝経験のないチームは勢いの助けも必要になる。

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