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主将・長谷部の不在を成長に繋げたい日本代表。香川「その分は自分たちが」

text by 編集部 photo by Getty Images

長谷部誠
長谷部誠は左ひざの負傷でUAE戦とタイ戦の欠場が濃厚【写真:Getty Images】

 ロシアW杯アジア最終予選のUAE戦に向け、19日にヨーロッパでプレーする一部の選手たちが決戦の地UAEに集合し練習を行った。

 今回のUAEとタイとの2連戦は、キャプテンの長谷部誠を欠いて戦うことが濃厚になった。ブンデスリーガの試合でゴールポストに激突し、左すねに裂傷を負ったとされていたが、ひざにも問題が生じていたことが判明。

 内視鏡による詳細な検査を受けると所属するフランクフルトが発表していた。ひざの状態を確認するため、日本代表には合流する予定になっているものの、試合出場は絶望的な状況になっている。

 だが、日本代表の選手たちは頼れるキャプテンの不在を心配する一方で、この逆境をチームの成長のきっかけにしたいと考えているようだ。

 香川真司は「ハセさんは怪我で残念ですけど、その分は自分たちがやらなきゃいけないと思っていますし、代わった選手にまた違うものが100%ある。それを生かしながら、誰が出てもやれるっていうのを証明してかなきゃいけない」と語る。

 さらに「もちろんチームにとってはすごく残念なニュースですけど、ハセさんがそれを一番強く感じていると思う」と、不運に見舞われた主将を気遣った香川。「僕たちはそれをしっかりと背負って、代わりの選手だったり、いるメンバーでこの2連戦を戦っていきたい」と、決意を新たにした。

 岡崎慎司も香川と同様の考えを持っている。「誰かが抜けたからチームが変わるようじゃ、このチームはたぶん上まで行けないと思う。誰かが変わっても自分たちの根本は変わらないような、そんなサッカーをやれなきゃいけない」と、大黒柱の不在を成長に繋げたい考えだ。

「いてもいなくてもハセさんの力はいつでもあるので、ここにいる選手たちが自力で突破してかなきゃいけない。さらにそれをきっかけにチームがもっとまとまれるようにしたい」とは岡崎の言葉。リーダーの力に頼らずともUAEやタイに勝利できれば、チームの総合力はより高まっていくに違いない。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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