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日本代表 7年前

大迫勇也と原口元気、UAEも未知の新戦力。難敵に脅威与える好調コンビの競演

text by 元川悦子 photo by Getty Images

代表では得点源の原口。大迫との連係はUAEの脅威に

原口元気
最終予選4試合連続ゴール中の原口元気【写真:Getty Images】

 大迫との競演で強い光を放つと期待されるのが、日本代表史上初となる最終予選4戦連続ゴール中の原口元気(ヘルタ)だろう。前半戦は最大の得点源としてチームを引っ張ってきただけに、この先も継続したいという思いは人一倍強いはず。ケルンで最前線の一角を占めている大迫と違い、ヘルタでの原口は2列目のポジションで守備的な役割も託されており、日頃から不完全燃焼感を少なからず抱えている。

 それでも、「サコちゃん(大迫)がいると前で収まるから起点ができる」と前向きに話すように、大迫との連係が深まれば生粋の点取屋としての本能を覚醒させられるのは確かだ。

「最終予選では僕が(得点を)取っていますけど、あそこで試合に出る選手は常にゴールを求められていて、ヘルタとは全然役割が違う。ゴール前に入ってフィニッシュを狙うことは絶対にやらないといけない。点を取ることは僕の一つの大きな役割。その役割を僕自身、すごく気に入っている」と原口自身も目を輝かせていた。

 前回UAE戦の原口は後半30分からの途中出場だったが、得点の欲しいところで決めきれなかった。その悔しさがタイ戦(バンコク)以降の新記録達成の原動力になった。その屈辱を思い出して原点回帰を図り、今回もフィニッシャーとしての存在感を強く示すしかない。

 大迫と原口、11月のサウジアラビア戦(埼玉)で先発した久保裕也(ヘント)らは、UAEにとっても未知なる新戦力に他ならない。本田や香川真司(ドルトムント)、岡崎は相手に研究され尽くしているが、彼らは脅威を与えられる存在だ。彼らがメンタル面で相手を凌駕し、ピッチ上を暴れ回ってくれれば、日本代表は新たな未来を切り開けるはずだ。

(取材・文:元川悦子【アル・アイン】)

【了】

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