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日本代表 7年前

本田、ラストチャンスか。タイ戦で先発復帰案も浮上、強気で挑むサバイバルマッチ

本田圭佑が、代表キャリアにおける危機に立たされている。代表のエースに君臨し続けてきた本田だが、これまでプレーしてきた右サイドのポジションでは久保裕也がUAE戦で1ゴール1アシストの活躍を見せるなど、ポジションを奪われつつある。28日に行われるタイ戦では先発に復帰する可能性もあるが、もし十分な出場機会を与えられなければ、代表の立場も危うくなる。それでも、「試練がすごく楽しい」と強気な姿勢でサバイバルマッチに挑もうとしている。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka , Getty Images

右サイドは23歳の久保が好調。崖っぷちに追い込まれた本田

本田圭佑
代表でのポジションが失われつつある本田圭佑【写真:田中伸弥】

 敵地UAEでの勝ち点3を手にして、2018年ロシアワールドカップ・アジア最終予選グループBの2位を死守した日本代表。24日の帰国後、25日夕方から次戦・タイ戦(埼玉)に向け再スタートを切ったが、UAE戦の功労者である今野泰幸(G大阪)と大迫勇也(ケルン)の2人が負傷で離脱することが決まった。

 右足親指を痛めて別メニューを強いられていた高萩洋次郎(FC東京)もチーム離脱が決定し、遠藤航(浦和)と小林悠(川崎)を追加招集したものの、戦力的に厳しいのは確か。グループAの韓国が23日、グループ最下位の中国に敗れる波乱が起きた例もあるだけに、日本も万全の態勢で挑まないとグループB最下位のタイに足をすくわれる可能性もある。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は最終予選突入後、2連戦の時には必ずと言っていいほどスタメンを入れ替えてきた。UAE戦でフル出場した面々は、長距離移動と気候の変化も重なって疲労が蓄積しているだけに、今回も数人を入れ替えるはずだ。

 そこで気になるのが、久保裕也(ヘント)に右サイドのレギュラーの座を奪われつつある本田圭佑(ミラン)の動向だ。23歳の成長著しいアタッカーが2日前の大一番で1ゴール1アシストの大活躍を見せたことから、長年エースに君臨してきた男は崖っぷちに追い込まれている。

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