中村俊輔が磐田で受けるリスペクト。移籍後初の古巣対決は黒星も、得られた成長の感触

2017年04月10日(Mon)12時07分配信

text by 青木務 photo Getty Images
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理想と現実に上手く折り合いをつける新天地での日々

 自身の思い描くサッカーはもちろんあるだろう。一方で、今の磐田にとって何が必要かも把握済みだ。中村俊輔は、理想と現実に上手く折り合いをつけながら新天地での日々を送っている。以前、こんなことを話したことがある。

「理想を追いかけるのもいいと思うけど、足元を見つめてという戦い方をする時はする。僕の中ではまだ感触としては50%くらいで。もっとやれると思うし、もっと反省して次に活かすために個々がもっと努力しないといけないなと。ちょっとした判断ミス、ちょっとしたトラップミスを指摘し合えるのがジュビロの良さ。それをコツコツやることだと思う」

 名波監督がよく口にする言葉がある。

「ピッチの中の温度を大切にしてほしい」

 テクニカルエリアから指示を送り、チームを動かすのも指揮官の役目だ。しかし、実際にプレーするのは選手たちであり、自分たちの判断で戦う対応力が求められる。

 その点、中村俊輔は方向性を提示する羅針盤としての役割も担う。ここ数試合は持ち味である攻撃面で周囲を動かしているが、開幕当初はどちらかといえば守備に重点を置いていた。セレッソ大阪との開幕戦は、特にその色合いが濃かった。

「相手との力関係とか向こうの攻撃のスタイルがあって、自分のポジショニングや、やることも変わってくる。意識したのは相手のボランチのファーストディフェンダーに自分がなること。あそこでスイッチが入るので、なるべくサイドに散らさせることで向こうの攻撃が少しトーンダウンさせた。ボランチに選択肢を与えると、前の2人にいいパスが入ってフリックとか始まってしまうので。だから少し低い位置にいなきゃいけなかった」

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