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「キッカー交代は考えなかった」。上海上港監督、PK2本失敗のオスカルを責めず

text by 編集部 photo by Getty Images

アンドレ・ビラス=ボアス
上海上港のアンドレ・ビアス=ボアス監督【写真:Getty Images】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)・グループF第4節が11日に行われ、浦和レッズはホームで中国の上海上港に1-0の勝利を収めた。上海上港のアンドレ・ビラス=ボアス監督は、この試合で2本のPKを失敗してしまったブラジル代表MFオスカルを擁護している。

 前半終了間際に先制した浦和に対し、上海上港は後半に2本のPKを獲得したが、いずれのチャンスもオスカルが決められなかった。1本目は日本代表GK西川周作のセーブに阻まれ、2本目はクロスバーの上へと外している。

 ビラス=ボアス監督は試合後の会見で、オスカルについて「PKを外したあとでも良いパフォーマンスを見せていた。彼は素晴らしい選手だが、こういうことがあるのも普通だ」とコメント。2本目を外したあとには強引なプレーでチャンスを潰すこともあったが、「自分がゴールしたいという気持ちは分かった。彼のことは十分に信頼している」と理解を示した。

 オスカルが1本目のPKを外したあと、キッカーの交代を考えなかったかとの質問には、本人と言葉を交わした上で「自信を持って次に臨みたいと言っていた」ため2本目も任せたとのこと。試合前にキッカーとして決めていたこともあり、1本目の失敗を理由に変更は考えなかったと述べた。

 本来PKキッカーのファーストチョイスであるFWフッキは、負傷のためこの試合を欠場していた。今後のキッカーに関しては「練習や、先発の11人の状況を見て決める」としながらも、「フッキが出場すれば今まで通り彼が蹴るだろう」と話している。

(取材:今関飛駒、文・構成:編集部)

【了】

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