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Jリーグ 7年前

浦和、ACL屈指の破壊力。5試合18ゴールの大爆発。前線の3枚が与える脅威

text by 藤江直人 photo by Getty Images

起爆剤となった新加入のラファエル・シルバ

今季から浦和レッズでプレーしているFWラファエル・シルバ
今季から浦和レッズでプレーしているFWラファエル・シルバ【写真:Getty Images】

 前線のなかで起爆剤の役割を果たしているのが、武藤も名前を挙げたラファエル・シルバだ。アルビレックス時代の3年間は公式戦で26ゴール、J1では昨シーズンの11ゴールが最高だった25歳は、約2ヶ月の間に出場した公式戦11試合で、チームトップとなる11ゴールをゲットしている。

 J1では7ゴールで得点ランクトップに立つ興梠に1差の2位。そして、初体験のACLでは5試合で5ゴールを量産している。そのなかにはアウェイで苦杯をなめた上海上港(中国)を埼玉スタジアムに迎えた第4節の大一番で、レッズを1‐0の勝利に導いた貴重な決勝弾も含まれている。

「まずはこのチームが僕のことを、ものすごくいい形で受け入れてくれたことが大きい。実際にピッチに立つと、チームのみんなの気持ちが効果的に、自然の流れで上手く形にはまるんだ」

 攻撃的なサッカーを志向するチームメイトたちの高い意識に触発され、もち合わせていた高い潜在能力が引き出されているのだろう。レッズでの日々が楽しくて仕方がないとばかりに、179センチ、73キロのストライカーは屈託のない笑顔を浮かべる。

「我々は常に数多くのチャンスを作り出せる。そうしたなかで自分に与えられている仕事は、みんながつないでくれたパスをいかに冷静な状態で、確実にゴールにつなげられるかだと思っている。昔とはちょっと違って、いま現在の自分はいろいろな意味で成長できていると思う」

 5試合を終えたグループFでレッズは勝ち点12で上海上港と並び、得失点差で大きく引き離して1位をキープ。ともに決勝トーナメント進出を決めた状況で、残るFCソウル(韓国)との最終節は1位通過をかけた一戦となる。

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